鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

世界遺産「韮山反射炉」 日本の産業革命遺産

今から10年前の2015年に世界遺産に登録された「韮山反射炉」を訪問。


明治維新前後に勃興した日本の産業で、普遍的な価値(どのような時代でも通用し、人々に尊重されているというような意味かな。。。)を有し保存状態のよい産業遺産をまとめて、世界文化遺産として登録されました。


2015年に世界文化遺産に登録された産業遺産は長崎、萩、鹿児島、八幡、三井、佐賀、釜石、そして韮山の8エリアにある23の産業設備で構成されています。

その一つが伊豆の国市にある「韮山反射炉」となります。


反射炉の構造や建設した時代背景に興味があったので、ボランティ・ガイドさんによる説明を受けながら見学。

江戸時代の後期、ペルーの来航で危機感をもった江戸幕府が、国防のために日本でも大砲を作らないといけない、というお国事情が建設の背景にありました。


1854年にペリーが来航し、韮山反射炉は1857年に完成

明治維新は1868年なので、維新の11年前には韮山反射炉は存在していたことになります。

貴重な産業遺産です。


炉内には耐火性の高いレンガが積まれています。石炭などを燃やし、そのレンガが千数百度となった熱を炉内で反射し、銑鉄を溶かして鉄を精製することから反射炉と呼ばれているようです。千数百度の高熱に耐えるレンガは当時の日本には殆どありませんでしたが、伊豆の土で焼き上げた煉瓦の耐火性がすこぶる優秀で、それを用いて韮山反射炉の建設が一気に進んだようです。

そして、韮山反射炉では、鋳物製の18ポンド・カノン砲(大砲)を製造していました。


高さ約15メートルの韮山反射炉

4つの炉から構成されています。

青空に映えます(⌒∇⌒)

18ポンド・カノン砲

韮山反射炉は世界遺産なので、文科省の所有となりますが、保存や管理は伊豆の国市が担っています。反射炉周辺は美しい景観が保たれています。

当日は伊豆の「達磨山」で冠雪した富士山を観ようと思って出かけました。素晴らしい晴天でしたが、富士山周辺だけ雲がかかっていて、達磨山へは行かず、予定を自然巡りから文化巡りに変更し、韮山反射炉へ。


反射炉のガイドさんから、車で10分くらいのところに運慶作の仏像が安置しているお寺があるとお聞きし、このあと行ってきました。現存する運慶の作品は日本国内に30数作品しかありませんが、そのうち5作品がそのお寺にあり、5体の木像仏すべてが国宝というお話を伺い、貴重な運慶の作品が身近にある事を知り、一気に興味具合が沸騰。

次回掲載します(⌒∇⌒)