鎌倉~湘南のローカル情報

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痛ましいベイルート大規模爆発

8月4日の夕刻ベイルートで大規模な爆発が起き、100名以上が死亡という痛ましいニュースが飛び込んできた。


(Source;Business-Insider)

ベイルートの爆発と聞き「テロ」?と思ったが、どうやら倉庫に保管してあった爆発物がなんらかの理由で暴発した模様。管理上の問題となると人災である。


中東にあるレバノンはユニークな国で、長い歴史を有し栄枯盛衰の歴史でもある。


近年では、フランスの統治が終了してからは中東のパリといわれ繁栄。
金融都市として大発展。今のドバイのような存在であった。しかし、1975年に内戦がおこり、金融都市としてのステータスを失い、その後ドバイが中東の金融都市として大発展。


レバノンは小さい国ながら、イスラム信者約50%、キリスト教信者約40%と、宗教上の対立が多く、内戦もイスラム教信者とマロン派(キリスト教信者)との対立が原因。
今もテロが多く、主な原因は宗教上の対立。


地理的にはイスラエルと接し、イスラエルに対立するイスラム国家の最前線に立たせられる事も治安悪化の一要因となっている。可哀そうな国家である。


最近では、長期負債が返済できずデフォルトを起こし、金融混乱がおきている。


昔、中東の仕事をやっているとき、ベイルートを訪れたことがあった。
内戦後の殺伐とした風景であったが、レバノン人は陽気でおもてなしが好きな国民で、他の中東より自由な雰囲気で、大変良い印象を持っている。ストレスの溜まる中東の仕事もレバノンを訪問したときは、すばらしい食事とホスピタリティーで解放された気分を味わったのを覚えている。
よくレバノンとシリアの商人を合わせてレバシリという造語を使うことがあるが、それほどレバノン人は昔から商才に長けている。頭がいい。


復興のためには安定が必要、安定のためにはしっかりした行政が必要、しっかりした行政には宗教的な対立を融和させていく必要がある。頭のいいレバノン人には可能と思う。