鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

実は多民族だった南アフリカ ~ズマ前大統領はズール族~

先週1週間続いた南アフリカの混乱と略奪は、ズマ前大統領の汚職疑惑に関する収監に端を発して起こりましたが、その起点となったダーバン地域(クワズルナタール州)はズール族が多いという話も伺い、調べてみるとなるほど南アは多民族国花なんだなと思いました。


(Source;Microsoft-News)

今まで民族にはあまり興味がなかったが、南アフリカで約80%を占める黒人ですが、調べてみると多くの民族から形成されていることがわかりました。


主な民族は、ズール族、コーサ族、スワジ族、ソト族などバントゥー語族という先祖の末裔の部族ですが、各々独自の文化を持っているようです。


ズマ前大統領は南ア最大部族のズール族の出身。ちなみに、アパルトヘイト撲滅に生涯を捧げたネルソンマンデラさんはコーサ族出身ラマポーザ大統領は、少数部族のヴェンダ族の出身で部族にとらわれない多様性を重んじるバランスの取れた大統領と思う。大部族のバックグランを持たないだけに、かなり有能な人物ともいえるでしょう。


さて、ズール族出身のズマ前大統領が収監されたということで、彼の主な支持者であるズール族を中心として反抗も根強かったのだと思います。ダーバンの北方にはズールランドと呼ばれる地域があり、ズール族の首長のような方が、暴動の沈静化を呼びかける発言もありました。
混乱の起因は民族構成、社会情勢など複数の要因が重なっておきたと思う。