南アフリカで、家計補助金制度を導入したところ、これはベーシックインカム制度を阻害する取り組みで、貧困撲滅には役立たないという記事がありました。

【Source;New-Frame】

私は社会保障制度については無知なので、どういう制度がいいのか？制度にはどういう背景があるのか？という事に関してはあまり詳しくありませんが、世界最悪のジニ係数が示す通り、南アフリカは貧富の格差が世界最悪で、貧困救済の社会制度は必ず必要ということは理解できます。

恐らく家計補助金は、なんらかの理由や目的で個別に家計を補助する制度と思います。丸ごと救済にはならないのでしょう。
一方、ベーシック・インカムは、「国民全員」に最低限のインカムを提供する、というものとだと思います。

財源抜きに考えると、失業率が30％を超えている南アフリカは、ベーシック・インカムを導入して底上げを図り、そこに徹底した教育のプログラムを導入し社会レベルを上げていく事は理想かもしれません。
元々、南アフリカは社会保障もさほど充実してないので、受け手の既得権が少ないため、ベーシックインカム制度の導入は図りやすいのかなと、勝手に思います。
しかし、財源は無さそう。

日本の様に、ありとあらゆる社会保障がある国はどうなんだろう⁈
現有する社会保障の多くを、一旦ご破算に願いましてと白紙に戻して、一律ベーシックインカム制度を導入するのは、多くの賛否両論が巻き起こりそうです。貧しくとも何も保障を受けてない人は導入を希望すると思うが、色んな社会保障を受けている人は今の社会保障をご破算にしないで、ということになると思います。

先の日本の衆議院選挙でベーシックインカムが話題に上らなかったのはちょっと不思議でした。社会保障制度の本質を改善していくためにも、議論を重ねても良さそうな制度と思います。（日本には馴染まないかな？）