鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

アメリカで入国拒否にされそうになった憂いの日々

かれこれ10年位前ですが、仕事でアメリカへの出張が度々ありました。
そして、私の偽装パスポートが出回った関係で、出張のたびにテロリスト扱いを受けた苦い思い出があります。ふと思い出したので、少し回顧してみたいと思います。


2011年頃だったと思います。シカゴへの出張が度々ありました。
成田に到着し、全日空のチェックインカウンターで発券手続きを行っているとき「申し訳ありませんが、お客様の発券の許可が下りません」と地上係員がいうのです。


唖然として理由をきいても先方は何もいわず、1時間ほど待たされると成田に駐在しているアメリカ大使館付の安全保障省の担当の方がこられ(2人でやってきて共にアメリカ人)、スマホで私の写真を撮り、それをアメリカ本土の安全保障省へ送り、なりやら電話で話しています。


どうやら、私のパスポートが偽造されていて、それが別人に使われていて、私になりすました人物が安全保障省の「要注意人物のリスト」に載っている事が判明しました。おそらく日本人になりすました他国の方だと思います。


そして、私になりすました人物とは私の顔が違う事が判明し(偽造バスポートは名前、生年月日、旅券番号は私と同じですが顔だけは別人の写真になっているようです)、チェックインカウンターに戻り無事搭乗券を発券してもらいました。


しかし、搭乗券に大きく 「SSSS」 とSが4つ並んだなんか変な記載があるのです。
これはまだ要注意人物の扱いを表示した搭乗券なんです。(「SSSSの搭乗券」をネット検索すると、状況が詳しく出ています)


その搭乗券を持参して荷物検査に進んだところ、係員が搭乗券を見るやいなや、申し訳なさそうに「あちらへ行ってください」とカーテンのある部屋に通されて手荷物と身体とも入念に特別検査を受ける事となりました。


無事その検査も終わり、パスポートコントロールは特に問題なく通過しましたが、搭乗口で搭乗券をスキャンした瞬間「ビビー」っと大きなサイレンがなり(周りの人がびっくりして私を凝視するくらいの大きな音)、またもや近くの別室に入れられて、身体検査を受けました。まるで犯人扱いですね。周りの視線が痛くてたまりませんでした。


そして、やっと飛行機に乗れました。
しかし、これで終わりではないんです。


シカゴに到着しイミグレでパスポートコントロールを受けたところ、でっかい黄色のファイルに私のパスポートを入れて、検査官が怪訝な顔で、そのファイルをもってあっちの部屋へ行ってくれと、別室に通されました。そこには、みるからに結構ヤバそうな人10人ほどが検査待ちしていて、一人ひとり怪訝な顔をしながら検査員とQ&Aを繰り返していています。私もそのめっちゃヤバそうな人たちと同様に扱われること約30分~、何しにきたのやら、以前何処国へ行った事があるとか、前科は無いか?とか、もうまるでテロリスト扱いか?と思うほどの嫌な思いをして、やっとこさ入国する事ができました。


荷物を回収するためターンテーブルに行くと、2~3の荷物が空しくターンテーブルを周っていました。他の2つの荷物も要注意人物扱いでチェックを受けていて、まだ時間がかかっている方の荷物かもしれません?(笑)


そして更にシカゴ滞在中にアメリカ国内を出張するために2度飛行機を乗る機会がありました。
私のパスポート番号と名前は要注意人物のままなので、国内便とはいえ搭乗券には「SSSS」と記載されていて、手荷物検査では、成田の比ではならないくらい入念な検査を受ける事となりました。
CTスキャンでもやんのか❔と思うようなスキャン台に乗せられてレントゲン写真をとりまくっていました。アメリカの検査はもう犯人扱いでした(笑)


その年はアメリカ出張が3度ほどあり、毎回このような扱いを受けていました。
もう屈辱ですね(笑)


そして、アメリカ大使館に相談したところ、それは明らかに別人が要注意人物であるからと、安全保障省発行の確かRemuneration番号というものを頂きました。
以後、アメリカ出張の時は航空券を予約するときにこのRemuneration番号を伝えるとSSSSマークは記載されなくなり、搭乗口でブザーがビビーっと鳴る事もなくなりました(笑)


一体、どこで誰が私のパスポートを偽造したのかは謎のままです。
2005年~2010年にかけてインドに住んでいましたが、インド国内を移動しホテルに宿泊するときは、パスポートをホテルに預けさせられることが度々ありました。そうすると、パスポート情報は筒抜けだし、コピーし放題なので、こういう経緯で偽造に至ったのかなと勝手に想像しています。


なお、アメリカ以外では、一度だけシンガポールへ渡航する時も同じ憂いの目にあいました。アメリカ同様シンガポールもセキュリティの厳しい国ですね。
ある意味安心ですが。。。


すいません、今日は長文となってしまいました。