鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

日系航空会社の厳しい四半期決算 ~南アフリカでも報道~

南アフリカでも日系航空会社の苦しい運営状況が報道されている。
(Source;eNCA)


JALは4−6月の第一四半期で937億円の赤字(昨年同時期129億円の黒字)。
2012年に再上場して以来、最大の損失額となっている。
売上高は、78.1%減の766億円。


コロナは人と一緒に旅をするという原則と、コロナ・パンデミックの不確実性を考えると、いつから回復するかという青写真はまだ描けないと思う。
また、ANAについては、4−6月の四半期の赤字が1,088億円であったことも、述べられている。


国際間移動の最前線にいる航空会社はコロナの一番の経済的犠牲者ともいえる。
1年前には、全く考えられなかった出来事である。本当世の中は、一寸先は闇。

コロナ渦、①帰国か②留まるか、または③帰任か ~南アフリカ~

NHKのネットニュースをみていると、興味深い記事があった。
コロナ感染が拡大している中、多くの海外駐在員が日本へ一時帰国している。
そして、赴任先へ帰任したいという希望も出ている。
現在、多くの日本人駐在員は次の選択肢の中で生活していると思う。


① 現地に残り感染対策を続けながら業務を継続
② コロナ感染の先行き不安から日本へ一時帰国中。リモートで仕事を続ける。
③ ②の状況だが、早く南アフリカに帰任して現地業務を再開したいと願っている。


今課題となっているのが、③の帰任したいけど、出来ないという事。
①もしくは②は、会社または駐在員の判断で選択できる。
③については、希望しても南アフリカなど受け入れ国が再入国を認めない限り、物理的に不可能という状況になっている。


以下NHKの報道:(Source;NHKネットニュース)

(以上NHKネットニュース抜粋)


私は現地で業務を続けているが、感染のリスク管理は可能で、現場業務はリモートに代え難いものがあると思う。
帰任希望の方にはその門戸を早く開いてあげるような取り組みも必要と思う。選択肢は多い方がいい。
(関連ブログ)

減少する象の個体数 ~謎の大量死~

南アフリカの多くの自然公園ではゲームドライブ(車に乗りながら動物を探すいわゆるサファリー)で手軽に象に遭遇することができる。
                     (ピラネスバーグ国立にて撮影)


しかし、象の個体数は密猟などが原因でこの100年で、3%にまで減少したという報告もある。
世界で一番多くの象が生息している南アフリカの隣国ボツワナでは、謎の象の大量死という報告もされている。 悲しい出来事である。  
(Source;Jiji.com)


象の生態について調べてみた。
1970年代には世界で270万頭の象が生息していた。
1980年代には100万頭に減少。
そして、1995年の調査では約63万頭に減少。
うちアフリカ象は約58万頭、タイやインドに生息するアジア象は約5万頭。
(圧倒的にアフリカ象の個体数が多い)


ボツワナでは、13万頭の象が生息しているので、象の密度という観点からも象天国のような国。
南アフリカには、約5万頭の象が生息している。


まだ絶滅危惧種に指定されていないが、地上最大の哺乳類の保護は人間にとっても使命だと思う。

コロナ対策の大型補正予算 財源と返済は? 

少し前となるが、日本が緊急事態宣言を出したころ、コロナ対策として、一人当たり10万円を支給することを柱とした第一次補正予算:約25兆円が決まり、さらに家賃など幅広い補助を行うための第二次補正予算:約31兆円、合計約56兆円の超大型補正予算が本年度に追加で組み込まれている。
これらを活用しGo to Travel キャンペーンもリリースし旅行業界にもカンフル剤を打ち込んでいる。
国庫に原資はないので全て国債などの借金で賄うことになると思われる。


よく日本では一人当たりどのくらいの借金を抱えているのだろうと話題になるが、2020年3月時点で、国の借金は単純平均で一人当たり901万円。
(国の借金:1,114兆円。日本の人口:1億2,368万人)
                 (Source;時事ニュースより)


 (Source;時事ニュースより)


この借金を国民の頑張りで将来にわたり返済するとなると、どういう計算になるのだろうと、素朴な疑問を抱きつつ、次のような試算を試みた。


日本の人口:1億2,368万人
日本の平均年齢:約48歳
   (ちなみに、中位年齢(全体の真ん中に位置する年齢)は約49歳)
日本の平均寿命:約84歳(女性:約87歳、男性:約81歳)
そうすると、平均年齢48歳の日本人の平均寿命84歳までの平均余命は36年


1,114兆円÷1億2368万人÷36年≒25万円(一人当たりの年間返済負担額)
我々が生きている限り全員が毎年25万円を返済していけば、1,114兆円に届く。


ただし、この考えでは、年代によって差が出てしまう。
50歳の人は、例えば84歳までで 34年x25万円=850万円
65歳の人は、同じく84歳までで 19年x 25万円=475万円
今年成人になる20歳の方は、84歳までで 64年x25万円=1,600万円
今日生まれてくる0歳児は 84年x25万円=2,100万円
多少粗っぽいんが、これが試算上の年齢別一人当たりに必要な総返済額になる。
今後国の借金が増え続け、さらに人口が減っていくと、さらに一人当たりの負債は増え続ける事になる。


国の負債の解決策が不透明な中、返済方法についてはいつも先送りされている
国の借金が増えれば増えるほど、将来世代にツケがが回るリスクが拡大している
将来世代の不安を解消するのは、大人世代の責任と思う。

汚職に立ち向かう南アフリカ

ロックダウンの厳しい経済状況の中、ここにきてラマポーザ大統領が執拗に訴えているのが汚職の撲滅。汚職に関与した者には厳しい処罰を科すことを国民に訴え続けている。
背景には、PPE(感染病防護服)をめぐる入札や食料小包の配布、社会救済助成金、個人用保護具、そして医療品の調達で、汚職が絡んでいる事であるが、これは氷山の一角であろう。
権限を持つ公務員、それに群がる企業、これは多くの国でみられる醜い一面である。
(Source;eNCA)


さて、世界の汚職はどうなっているのだろう?
Transparance-Internationalが「CORRUPTION PERCEPTIONS INDEX」といういわゆる汚職指数というのを毎年ランキング付している。


気になる国をピックアップ


日本:18位
公務員汚職のニュースは絶えないが、世界的みて汚職度(クリーンな国から数えて)18位はクリーンな国の上位に入っていると思う。アジアでは、シンガポール(3位)、香港(14位)が日本より上位にいるが、大国としてアジアでトップ。


対汚職の法律の厳しさで有名な英国と米国は、英国は11位と上位にあるが、米国は22位と日本より下位の22位


南アフリカ:73位
180か国を対象にした汚職度で73位は中位の位置づけ。


クリーンな国の上位で共通していることは、公務員への待遇が良い国は上位、そうでないところは汚職がはびこり易い体質になっていると思われる。
国の行政を取り仕切る機関にいながら、給料などの待遇が悪いと、自分の立場を利用して賄賂の享受を考えたり、それを利用して賄賂を供与して入札を優位に進めようとする企業も現れてくる。これを断ち切る一つの方法は公務員待遇の改善だが、予算が乏しい国はなかなか難しいのも実態だろう。
そういう中、南アフリカの汚職度73位は改善に取り組んでいる途上にあるのではないかと思われる。


インド:78位、中国:87位、ロシア:138位
他の大国では、インド78位、中国87位、ロシア138位と汚職度に関しては、まだまだ後進国。3大国とも立派なリーダーがいるにも関わらず、汚職がはびこるということは、余程公務員の待遇が悪いか、腐った体質が根付いているのか。おそらく両方だと思う。


投資基準に汚職度は大きく影響されるため、汚職の撲滅は引き続き真面目に取り組むべきだろう。
(Source; Transparency International)