鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

ケープタウンの宿泊施設を占拠 社会的弱者の訴え ~南アフリカ~

南アフリカではアパルトヘイト政策が撤廃後、原則平等が約束されている。
しかし、長年社会的に弱い立場にあった黒人やカラードの多くは、今なおアパルトヘイト撤廃後も貧困から脱し切れていない。


そういう背景からか、黒人、カラード、そしてクィア(性的弱者の事と思う)からなる7人グループがケープタウンの宿泊施設を占拠し、社会的立場の弱い人たちの訴えを続けている、というニュースがあった。 
(Source: Cape Town ETC)


7人のグループは3日間の宿泊の通常料金を支払い3日間の滞在を経過したあとも、不当に滞在を続けて宿泊施設を占拠している。社会の注目をひくことで、社会的弱者の訴えを広めることが目的の様である。


彼らの要求の一つは「安心できる居場所の確保」すなわち土地に対する格差解消で、安全な居場所の確保の必要性を切実に訴えている。それを非暴力的にアピールしている。


南アフリカの白人比率は 7.8%と少数派で、社会的弱者の黒人が80.8%、カラードが8.8%。
一方、白人の土地所有率は(農地で)72%。おそらく住居でも同じような比率と思う。


すなわち、アパルトヘイトが終わっても土地開放は進んでないということが社会問題として居残っている。


この宿泊施設の不法占拠については賛否両論を呼んでいる。
これからもこのような類の抵抗は続いていくのかな。