鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

インド秘話 野良犬に追っかけられた話 ~狂犬病のワクチン~

インドでは毎年狂犬病を発症し3万人以上が亡くなっています。
もう15年ほど前ですが、インド赴任前に数多くのワクチンを接種しましたが、狂犬病ワクチンもその一つでした。
皮下注射なので結構痛かった記憶があります(2回接種です)。


【イメージ写真】


インドではたしかに、野良犬が多く、インドは殺傷を嫌う国なので、対策などなく野放し状態で数は一向に減らないようです。避妊手術もしてないため、犬は増え放題。
サイズ的には意外と大きめの野良犬が多かった記憶です。



(イメージ写真)


昼間はのんびり寝そべっている犬が殆どで、「まあ、あれじゃ人を襲う事は無さそうだな」と侮っていました。


ある時、ヒマラヤ山脈をみたくなり、インド北方のダージリン(紅茶で有名なところです)へ行きました。世界で3番目に高い山「カンチェンジュンガ(8586m)」に朝日が当たり絶景が拝めるという「タイガーヒル」へ向かう地元のツアーを予約しました。


まだ真っ暗の日の出前の4時頃、ホテルからツアー集合場所まで500mくらいあり、ゆっくり歩いていたら「ウーウー」と唸りながら、なんと昼間はだらしない犬が3~4匹集団となり、近づいてきました。そうそう、犬は元来夜行性なんです。 恐ろしくなり、駆け出すと、犬は走るものを追いかける習性があるので、後をついてきます。こっちはワクチンは打っているとはいうものの、走りながらも恐ろしくなった瞬間、近くで「しぃー」っていう大きな声を出すインドの青年がいて、犬を追っ払ってくれました。「しぃー」の一声で、犬は退散。その犬が狂犬病の菌をもっているかどうかは不詳ですが、青年には助けられました。
ありがとう、インド人青年。


おかげ様で、日の出とともに、朝日を浴びるカンチェンジュンガの神秘的な風景を拝めることができました。


以後野良犬には気を付けています。