鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

コロナ後の世界 ~ますます台頭するアジア~

日本経済新聞にときたまコラム提供しているギデオン・ラックマン著の「イースタニゼーション」という本が面白い。


これから台頭してくるであろうアジア諸国、対して衰退していく欧米を経済面、政治面から歴史動向も踏まえ分かりやすく解説している。
今後世界はますますイースタにゼーション(東洋化)していく事を事実を踏まえて分析している。


この本が日本で発売されたのが2019年2月、一年少し前。
コロナ危機以前の著書である。

世界が東洋化するという同氏の分析はコロナによりさらに拍車がかかるのではと思うところがある。


アメリカ
経済力は中国に追いつかれようとしているが未だに世界最大。
軍事力については圧倒的に世界最大。
これらの要素で世界の覇権者であるのは周知の事実。
しかし、コロナ前から内向的な動きになっていたが、アメリカは今後ますます内側志向になっていくと思う。平たく言うとアメリカンファースト。他国へは協力するどころか、最近は他国を批判することが多くなっている。アジアや中東への影響力を削ってでもアメリカの再生をさらに進めていくと思う。ましてコロナで大きなダメージを受けたアメリカ。コロナ後はまずは内側主導で動いていくと思う。


欧州
殆どの国でコロナによるダメージを大きく受けている。特に英国、フランス、イタリアの3国はEU主要国かつG7国でありながら、今後当面は自国のこと以外を考える余裕は無さそう。
ドイツはコロナをうまくコントロールしてきた国の一つ。さすがに国民に統率力がある。
今後の欧州はドイツの一人勝ち状態になっていくが、政治的にドイツは世界を牛耳っていこうという動きはとらないため、欧州の世界への影響力は相対的に益々弱くなっていくと思う。


中東・アフリカ
いままでは、米国や欧州とのつながりで、欧米のバックアップを得ることで経済や政治を廻してきたが、アメリカと欧州の力が弱くなってくると、自助努力が必要となるので、貧民国はますます弱くなるかもしれない。しかし、中国などのアジア諸国は今がチャンスということで、協力関係を通じ、中東・アフリカで今後影響力を伸ばしてくると思う。


アジア
コロナによるダメージは欧米に比べるとかなり少ない。最小限のダメージにとどめている。中国はアメリカに代わり世界への影響力を高めようとし、日本もファンデンタルな部分では短期的なダメージだけで済み復興が早いかもしれない、東南アジアも同じ状況。
欧米の手助けなしで、アジアだけの力で再生していくことは十分可能と思う。
さらに、(特に中国は)グローバルな影響力を高める潜在力がアジアにあると思う。


以上よりポストコロナで世界はますますイースタにゼーションが進むと思う。


ここ南アフリカもアジアとの関係強化が経済再生へのキーワードかもしれない。
日本も頑張ってほしい。