鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

貿易を通じ影響力を強める中国 ~南アフリカ~

イースタニゼーション(東洋化)の話の続きとなるが、南アフリカもイースタニゼーションを積極的に推進する中国の影響を大きく受けていることが、貿易量をみると明らか。


2018年とその10年前の2008年の南アフリカの輸出入の相手国を比較。


中国からの輸入は2008年にすでに一番多くなっていたが、輸入に占める中国の比率が当時は11.3%だったが、2018年には18.1%と圧倒的な1位となっている。


南アフリカの輸出先は2008年は英国が一番多かったが、2018年は中国(15.7%)が一番となり、2位英国の2倍以上を輸出する大きな取引国となっている。
輸出入とも中国との関係がこの10年でかなり深くなり他国を寄せ付けない存在になっていることがわかる。


ちなみに日本は輸出入とも南アフリカとの貿易比率がこの10年で減退している。
欧州も相対的に貿易の影響力は弱体している。


直接投資については、まだまだ欧米や日本の影響力は強いが、ここ南アフリカでも中国との貿易拡大を通じ、イースタニゼーションの波に飲み込まれている感じがする。


2008年 南アフリカからの輸出国(総輸出額:1050億ドル)
1位:英国(9.4%)
2位:日本(8.0%)
3位:ドイツ(6.8%)
4位:中国(6.0%)


2008年 南アフリカの輸入国(総輸入額:922億ドル)
1位:中国(11.3%)
2位:ドイツ(9.3%)
3位:サウジアラビア(6.0%)
4位:英国(4.5%)
(日本は3.9%)


2018年 南アフリカからの輸出国(総輸出額:1150億ドル)
1位:中国(15.7%)
2位:英国(7.7%)
3位:ドイツ(6.2%)
4位:インド(6.2%)
(日本は4.1%)


2018年 南アフリカの輸入国(総輸入額:955億ドル)
1位:中国(18.1%)
2位:ドイツ(10.8%)
3位:サウジアラビア(5.7%)
4位:インド(4.6%)
(日本は2.6%)


(Source:OEC Worldより)
2008年:南アフリカからの輸出国

2008年:南アフリカの輸入国

2018年:南アフリカからの輸出国

2018年:南アフリカの輸入国