悪者が出ないドラマ ~コントが始まる~
南アでもTverを経由して日本のドラマを見る事ができます。
夕食後のリラックスアワーに、ワインを片手にドラマを見るのはささやかな楽しみです。
ドラマって、刑事ものや水戸黄門、最近では半沢直樹など、悪役が憎ければ憎いほど、やっつけがいがあるので、盛り上がっていくというのが、多くの脚本の根本にあるドラマ構成のように思います。こうすることで、視聴者をくぎ付けにするのかも。悪役を絶妙に演じる脇役は、ある意味主役よりも重要かもしれません。
子供時代の仮面ライダーやウルトラマンもまさしくそうでした。
最近のドラマも、どちらかというと悪役がいる方が盛り上がる構成には変わりはないようです。
しかし、楽しみにしているドラマの一つの「コントが始まる」には悪役がいないんです。
悪役を無理やり作る事なく、今の若者の苦労や葛藤を描き、それを応援する若者たちの姿が自然に描かれています。
私は若い頃にバブルを経験し、見境なく派手な事をする時代で、それがまた受け入れられるような時代でもありました。それに比べると今の時代は考える時代で、若者の思考は私の頃よりも、かなり真面目で整然としています(いわゆる、まともです)。
このドラマでは、苦労している若者の姿をみると自然と応援したくなるような内容になっています。
脚本は金子茂樹という方で、履歴をみると、「俺の話は長い」とか「ボク、運命の人です」を手掛けた人でした。いずれも、悪党役はいなかったなぁと思いました。
突拍子のある内容では無いけれど、人間ドラマもたまにはいいと思いました。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。