鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

インド秘話 ~備えなくても、憂いはございません~

その昔、インドに仕事で5年ほど駐在していました。
仕事を通してよく思った事が、計画を立てずに物事を行う、という事でした。
元来計画を立てる習慣がないのかな?



インド、こと私が住んでいた南インドは年中高温多湿で、いつでもコメが育つなど、好きな時に種まきし(苗ではなく、種を撒いて育てます)、農作物にはさほど苦労せず、極端な話、お米が底をつきそうになれば種を撒き、お腹が空いたら、バナナの樹からバナナを獲って食べれば事が足りる、、、という生活を昔から繰り返し、それがDNAにすり込まれているのかもしれません。


朝起きると、年中通して30度です。年中夏なので、季節感はありません。
日本だと、朝起きた時、空気というか温度を感じ、季節感がすぐに伝わってくるけど、インドにいると、今日は何月何日何曜日かな~?と暦が身体でわからない。よーく考えて、あっ何月何日なんだ、という感じ。
日本は季節ごとに衣替えをしたり、農業も春に種を植えて、秋に収穫という季節を感じながら生きている。冬を越すための保存食も昔から作っている。季節に対応するため、備えが自然に身についていると思います。


昔から生活を通して「備えあれば憂いなし」というのが日本人は身についているのでしょう。


これらを考えると、日本とインドでは、計画なしで生きていけるのとそうでない違いがあるのかな、と思いました。


そう、インドは備えなくても憂いない(言い過ぎかな?)という生き方が身についているのか、物事に動じないというか、いつも冷静沈着。そして、どうにかなってきたのでしょう。
そして、何事も、ノープレブレム(問題ないよ)とあいさつ代わりのように言います。
ちょっと脳天気かな?
しかし、世界的にインド人には医者や弁護士に優秀な方多いのは、インド人のこういう気質(物事に動じない、冷静沈着)も影響していると思う事もあります。
アメリカからインド人が居なくなると、医療と弁護が成り立たなくなる、って聞いた事があります。
インド人恐るべしです。