鎌倉~湘南のローカル情報

4年の南アフリカ生活を終え日本へ帰国!鎌倉~湘南を中心にローカルな話題をお伝えします!

気になる世界のエネルギー事情 世界どこもかしこも矛盾だらけ~南アフリカ~

ロシアのウクライナ侵攻で、世界各地でエネルギー供給が不安定化する?ということで、混乱が始まっている、というニュースをよく拝見します。
原油の高騰はこの混乱が背景にあります。


さて、日本のエネルギー事情ですが、今や35%をガスに依存しています。
石炭も3割近く使用しています。
ただし、日本の石炭処理技術は世界的にもトップレベルで、効率的に運営されていると思います。
一方、再生エネルギー比率はまだまだ低いですね。
そして、日本の課題は、エネルギーソースが海外依存ということでしょうか。。。。


南アフリカですが、なんと70%を石炭に依存しています。
南アフリカは石炭の産出国で、輸出国でもあります。自前の石炭を使っているという強みはありますが。。。。
温暖化対策で、石炭の使用比率を低減すると国際的に約束しているものの、停電が相次ぐ中、名を捨てて身をとる政策を推し進める事ができるのかは?大いに疑問でもあります。
まずは停電を解消するのが先決だろう、、、、というのが国民の声を思います)



さて、ウクライナ情勢に直面しているドイツですが、発電割合をみると、再生エネルギー比率が極めて高くなっています。しかし、石炭使用も多く、特に質の悪い褐炭(おそらくドイツ国内でとれる褐炭でしょう)を20%近く使い、それに通常の石炭も10%使っています。
原子力はフランスから輸入しているのでしょう。
ガスの使用比率は低いものの、このデータは発電比率で、他に暖房目的でガスを使用する割合は高いと思います。
ドイツは、脱炭素で世界の先頭を走っていますが、再生エネルギーの高コスト化(従い、電気の使用料金も極めて高い)、そして、足らない分を質の悪い褐炭発電と、フランスから原子力を輸入するなど、課題も多そう。



フランスは、原子力発電比率が70%と世界でもトップクラス。
安全であれば、文句のつけようがありませんが、あまりにも依存度が高いので、もっとポートフォリオを分散したほうが良いと、個人的には思います。。。

石油と石炭の化石燃料の値段が高止まりしています。皮肉にも産油国の笑いは止まりそうもありません。。。一方、脱炭素推進派は、苦虫を嚙み潰したような状況かな!?。。。


エネルギー事情に関しては、世界どこもかしこも矛盾が渦巻いているように思います。